日本近代文学会でのこと

この週末は岡山であった日本近代文学会の大会に出かけて、パネル発表「震災をめぐるさまざまな言説的亀裂――東北・マイノリティ・文学――」を行ってきた。 色々な経緯があってパネルを組むことになったのだが、震災という重いテーマに、それもことさら「亀裂」…

苦しい書類作成

この時期は苦しい研究費の書類作りの仕事が毎年ある。この仕事はだいたいタイミングがいつも悪くて、苦しい思いをすることになる。前もってやっておければいいのだが、いつもぎりぎりになってやるので苦しい思いが倍加するのである。 今年は通るという確信が…

東京出張

週末は1泊で東京に出張。時間にすれば1日ちょっとの27時間ほどの出張だったが、思ったよりも疲れた。夜に行って夜に帰ってきたからだろうか。 娘のアパートで1泊。この頃は東京に行くと娘のアパートに泊めてもらう。嫌な顔一つせずに歓迎してくれるからよ…

やっと週末

今日も授業と雑用の山をこなした一日。帰るとぐったりしてしまい、あとまた論文査読と科研費の書類書きの仕事があるのだけれど、やる気が出ない。 ところで、今日の授業はとても興味深かったのでその報告。 今年の後期は「東アジアのマイノリティを扱った映…

ただ疲れた

授業、書類作成、会議、明日の芋煮の買い出し、などで一日動き回って疲れる。家に帰ってゆっくりできるかと言えば、学会の論文審査があって休むわけにはいかない。そんなことで、ただ苦しい思いをする。1年間の休暇とは言わないが、ただ2,3日でもゆっくりし…

連休中

連休中も10月4日の日記で書いたように、仕事のプレッシャーから離れられず苦しい思いが継続。苦しくてもこの連休中にやっておかなければならない仕事が溜まっていて、鞭打ってワープロに向かうしかない。 ただ、今日は時間を取って東松島市の被災地の様子を…

小さな奇跡

世の中には時々奇跡が起きるものだが、2011年の3月1日にフェイスブックを使い始めたのも小さな奇跡だったのかもしれない。 10日後に東日本大震災が起こり、その後の苦しい1か月――大学は閉鎖、街はほとんどすべての商店が店を閉じていた時期――をフェイスブッ…

悲しい気分

10月に入って新学期が始まった。それはそれでやりがいはあるのだけれど、色々とこの時期はもともと雑用が重なる時期で、それを一つ一つやっていくのに絶対的に時間が足りない状態に陥る。だいたい某研究費の申請を新学期のこの時期にするのは本当にタイミン…

チェルノブイリ、その後

NHK教育テレビで継続的にチェルノブイリのその後の様子を特集していて、今日その2回目を見た。チェルノブイリは1986年4月の事故だったので、今年で26年経っている。チェルノブイリの現状を知ることは、福島そして東北の今後を見ることにつながるはずである。…

感想

今日は小雨が降り続いていることもあって、何となくブルーな一日。 昨日の夜、懸案だった夏休みの宿題の論文をようやくのことで脱稿して、解放されたのだけれど、それで少し寂しいこともある。ほとんど1年以上ああでもない、こうでもないと考え続けたテーマ…

秋のシンポジウム

ちょうど1か月後に日本近代文学会の秋季大会のシンポジウムがある。 http://amjls.web.fc2.com/gakkai.html#nittei 今回は色々な経緯からパネル発表をすることになり、それも去年の東日本大震災をめぐるテーマでのパネルを行うことになった。「震災をめぐる…

近況

仙台はもう夜に入ると寒くて、一昨日ストーブを出してきました。もう秋ですね。 ようやく昨日、夏休みの宿題の一つ、植民地教育に関するコメントをリライトする作業が終わって、今日原稿を送った。1か月締め切りを延ばしてもらって、何とかやり終えた所。な…

腹ふくるる事

今日は腹ふくるる事があって、ほとんど黙っていられない寸前まで行った。 今日の教授会でのこと。教授会の数年間のテーマとして組織の自己改革をめぐる問題がある。私の所属する国際文化研究科という組織は1980年代の国際化の掛け声とともに作られた所なので…

片づけ大詰め

研究室の片づけが先週の月曜日から初めて、ちょうど1週間目になり大詰めを迎えつつある。震災復旧工事の後片付け。 だいたい片づけは最初に箱詰めを行った時よりもずっと時間がかかるのだが、今回はあまりモチベーションも高くないので休み休みしていたので…

ショック

今日はとてもショックな出来事があった。 実は娘が大学の軍縮ゼミ(自由研究ゼミナール)の一環として夏休みに現地カザフスタンのフィールドワークに行くことになっていて、それが明日の出発となっていた。それで昨日、仙台を出発して今日は成田での宿泊とな…

週末のシンポジウム

週末に京都でシンポジウムがあって李箱関係の話をするのだが、色々とこの夏は雑用が多くてレポート採点を終えたのが昨日のこと。つまりシンポジウムの準備を3,4日でしなければならない羽目に陥った。自業自得というべきだけれど、苦しいことこの上ない。も…

朝まで生テレビ「竹島・尖閣問題特集」

朝まで生テレビで「竹島・尖閣問題」の特集をする。パネラーに先鋭なナショナリストがいなかったため、かなり理性的な議論で若干安心する。韓国側の言い分(理)をむしろ認識すべきだという発言もあって、また韓国代表として参加していた金慶珠さんも韓国の…

誕生日

今日8月30日は誕生日。特別な思いはないけれども、フェイスブックでメッセージをもらい、家内と娘からはプレゼントをもらった。(娘は運転免許合宿のため山形にいるので、前もって1週間前にもらった)たまにはこういう日があるのも嬉しいものである。 ちなみ…

中国人名の現地読みに関して(藤野彰・読売新聞編集委員)

http://www.toho-shoten.co.jp/export/sites/default/toho/toho366-fujino.pdf 中国人名の現地音での読みに関しては、以前から気になっていたが、実は朝日新聞とその他の新聞でのポリシーに差異があって、朝日新聞のみが現地音表記をとっているらしい。その…

日韓の感情的対立

日を追うに従って、日韓の感情的な対立が激しくなって、とても複雑な思いに駆られるようになった。互いのメッセージが正確に伝わらず、その微細な表現や行為が、ますます相手の感情を逆なでして、相手の「無礼さ」に対する印象のみが強調される。この回路は…

トウ福如(A-FU)「青花瓷」

この手の中国らしい抒情的な旋律には弱いです。エンドレスで何度も聞きたくなる曲です。もともとはJAY-CHOU(周杰倫)の曲ですが、台湾の歌手のトウ福如(A-FU)がカバーしたもの。 題名の「青花瓷」は染付の素焼きの花瓶のこと。花瓶を見て君を想うというと…

家庭内での歴史認識問題

この所、韓国の李明博大統領の竹島(独島)訪問をきっかけとして日韓関係が急激に悪化の兆しを見せている。昨日は天皇が訪韓したいなら独立運動家に心から謝罪すべきで、ただ謝罪の言葉だけなら来ないでもいい、という発言まで飛び出して、事態はかなり相互…

終了!

やっと怒涛の1週間が終わり、何とか休暇モードに突入。 今日も長時間会議が5時に終わり、家に帰って夕食を食べた所、急に疲れが津波のように襲ってくる。 一昨日明け方まで荷造りをした疲れが、1日おいて出てきたようだ。今日までは緊張が続いていたので…

やっとのことで

連日の超長時間会議も明日までで一段落。苦しい一週間でした。 長時間会議に、研究室の引っ越し・荷造り、そしてこれもまた連日のようにお客の来仙があってかなりのハードな1週間でした。 大学教員とは接客業である、とこの頃実感しています。 明日で会議が…

苦しい夏

普通ならこの時期は授業などの仕事に一段落ついて、ほっとしている時期なのだが、今年は休暇に合わせて集中的に会議があって連日長時間の会議がある。ほかの時期では皆そろわないので、どうしようもなくこの時期に連日苦しい会議をすることになる。この会議…

タイのスーパーバンド、ボディスラムの「キッ・ホッ(คราม)」

フェイスブックで紹介されていたT-POP、つまりタイのポップス。タイのポップスは初めて聴いたが、キレのいいロックと民族歌謡風の女性ボーカルとが絶妙にマッチしていて、かなり気に入った。2010年のシングルだそうだが、当時タイの政治的な情勢が不穏だった…

追伸

上の文章を書いたと思った途端、ついに懸案の論文を書き始めることができました(!)。なぜかと考えると不思議ですが、たぶん愚痴をこぼすことによってつかえていたものが取れた、ということがあるものかもしれません。文章を書くことの不思議な効果がそこには…

最近の悩み

1泊で研究室の合宿があり、宮城県鳴子川渡に行ってくる。すばらしいロケーションで、山脈の麓のほうにある大学の農場内に建てられた研修施設があって、1泊280円で宿泊できる。施設はかなり老朽化しているが、ロケーションがすばらしいのでスイスあたりの高原…

솔직하게

솔직하게 말해야 되겠다. 솔직하게 말해서 나는 이중생활을 하고 있고 이중의 아이덴티티를 갖고 있다. 일본에서의 생활은 가짜라는 의식이 어딘가에 숨어 있고 진짜 생활은 다른 어딘가에 있을 것이라고 생각하는 내가 있는 것이다. 왜 그럴까? 왜 오랜 시…

和解?

前回の某文学学会でのパネルに批判的な意見を述べたのは前にも書いたが、それが元で実は色々な複雑な事態が発生し、けっこう神経を使うことも多かった。直接的にそれが機縁となって、次回の秋の大会での震災をテーマとしたパネルを組むこととなったこともあ…