和解?

 
 前回の某文学学会でのパネルに批判的な意見を述べたのは前にも書いたが、それが元で実は色々な複雑な事態が発生し、けっこう神経を使うことも多かった。直接的にそれが機縁となって、次回の秋の大会での震災をテーマとしたパネルを組むこととなったこともあるが、ますますそのことでプレッシャーを感じることも多かったのである。
 
 しかし、その当の批判したパネル(批判の対象であった前回のパネル)の企画者である方から、主な要件は学会の事務関係のことではあるがメールをもらい、かなり優しい理解のある反応をもらったので、たいへん安心した。こちらも別に感情的な批判ではなかったつもりなので、そのことは理解してもらえてとても嬉しいことである。次回のパネルの企画についても暖かい励ましの言葉をもらえて、だいぶプレッシャーが和らいだ。
 
 というか直接の瞬間的な反応は感激したと言った方がいいだろう。パネル関係の仕事に取り組んでから感激したり、心に沁みることがとても多くなった。人生とはこんな色々な味わいがあるものだという感慨だろうか。愛情とか優しさとか励ましの言葉とか、そのようなものにとてもセンシティブになったのである。