2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の悲劇の根源(3)

日本が「帝国」の周辺であるのか、あるいは準周辺(間接的周辺)であるのか、という問題はなかなか悩ましい。それは日本(文化)の相対的な自立性をどの程度認めるのか、という問題とも関係してくるので、デリケートな問題となってくるからである。 総じて、…

日本の悲劇の根源(2)

日本について考えるのは実は厄介なことである。先にも書いたように外来の文化・文明は二重の構造をとって受容され、本来の一義的な理念や意味が変容されていく。そのような受容は、日本の置かれた地政学的な位置から来ていると考えるしかない。 この日本の地…

日本の悲劇の根源

日本の直面している問題の多くは、日本の構造的な二重性に根拠を持っている。どういうことかと言うと、憲法では「非戦」を唱えつつ、現実では自衛隊というまぎれもない軍隊を保有したり、また中国・韓国に対して謝罪を繰り返しつつ、その裏ではヘイトスピー…

憲法へのクーデターの後に

国家もまた人間と同様に性格を持ち、キャラクターを持ち、過去史を持って存在している。過去の歴史をどう把握して、それを未来の行動にどのように反映するのか、という所にその国家の個性や性格、そして理念は現れる。通常は、憲法とはそのような国家の性格…