秋のシンポジウム

 
 ちょうど1か月後に日本近代文学会の秋季大会のシンポジウムがある。
   http://amjls.web.fc2.com/gakkai.html#nittei
 
 今回は色々な経緯からパネル発表をすることになり、それも去年の東日本大震災をめぐるテーマでのパネルを行うことになった。「震災をめぐるさまざまな言説的亀裂―─東北・マイノリティ・文学─―」という題目。
   http://amjls.web.fc2.com/kaiho117-Oct.pdf
 
 今回のパネルを組むのに当たっては、それこそ色々な方のお世話になって、感謝に余りあるのだが、それもあって実はけっこうなプレッシャーがある。大変鋭敏なテーマでもあり、まだ状況を見通せないこともあって、それにどのように介入し、発言するのかはなかなか神経を使うことでもあるのである。特に文学研究との関わりについて、触れざるをえないので、その点も難しい。
 
 ただ基本的にはこのようなパネルをできることは光栄なことでもあるし、楽しみな部分ももちろん存在する。若い研究者の方に登壇してもらえることになり、特に韓国のSさんに発表してもらえるのはとても個人的には嬉しい限りである。コメンテーターにS先生に発言していただけるのも嬉しいことである。おそらくとても刺激的なパネルになることだろうと楽しみではあるのである。
 
 しかしやはり1か月を切ると、そろそろ現実としてプレッシャーを感じざるをえない。大きな学会だし、緊張するのはやむをえない。どちらかと言うと義務感のような感情から手を挙げたのだが、少し出過ぎたことをしたかという思いも少しある。プレッシャーには強い方だと思っていたが、何とか負けずに乗り越えなくては。
 
 ただ、前門の虎、後門の狼というべきか、夏休みの宿題の論文、学会の論文審査、東京出張、新学期の授業準備など、山積する仕事を乗り越えてシンポジウムまでたどり着かなくてはならない。あと1か月、ひと苦労である。