ショック

 
 今日はとてもショックな出来事があった。
 
 実は娘が大学の軍縮ゼミ(自由研究ゼミナール)の一環として夏休みに現地カザフスタンのフィールドワークに行くことになっていて、それが明日の出発となっていた。それで昨日、仙台を出発して今日は成田での宿泊となるはずであった。http://www.kals.c.u-tokyo.ac.jp/courses_2011_summer/research_seminar_centralasia.html
 
 ところが今日の3時過ぎに家人から電話がかかってきて、急にフィールドワークが中止になったと言う。何のことか分からずよく聴いてみると、別にキルギスタンに行っていたグループの中から重病人が出て、それでカザフスタンも急遽中止になったのだという話だった。
  
 何しろ出発の前日の急なことなので(ドタキャン!)、娘はまったく茫然自失、何がどうなっているのか何をどうしていいのか分からない状態だったらしい。泣きながら家に電話をかけてきたということ。夏休みの一番のイベントとして前々からずっと楽しみにしてきたものでもあったし、何しろ2週間まったくの空白となってしまうわけである。パニックに陥るのも無理はない。
 
 グループではどこか別の地域、たとえば韓国にでも行こうかという話も出たという。ただ、学校側は無理にカザフスタンに渡ることを恐れて、キャンセルの措置を取らせたとか。明日、行く予定だったグループが集まって対策を練るそうだが、どういうことになるのやら。とにかくこちらもショックで呆れた事態であった。
 
 実は私も個人的に似たような経験がある。去年の3月13日にオーストラリアに行く予定になっていたのだが、その2日前に東日本大震災が起こって、ドタキャンで泣く泣くキャンセルしたのである。今から思えばおかしいが、2日間もしかしてバスは動いていないか、山形経由で行けないかなどとあれこれ考えてみたのである。震災直後は仙台は新聞・テレビもなく情報鎖国だったから、自分の身の回りの状況だけで判断するしかなく、もしかしたら臨時便など通るかもしれないなどと考えたのである。仙台だけの状況ではそんな風にも思えたのだから、今考えるとおかしい。
 
 震災のドタキャンと、娘のカザフスタンのドタキャン。何とも、家族そろってドタキャンに見舞われる因縁なのだろうか。