朝まで生テレビ「竹島・尖閣問題特集」

 
 朝まで生テレビで「竹島尖閣問題」の特集をする。パネラーに先鋭なナショナリストがいなかったため、かなり理性的な議論で若干安心する。韓国側の言い分(理)をむしろ認識すべきだという発言もあって、また韓国代表として参加していた金慶珠さんも韓国のこの問題への対応の幅について雄弁に語っていたため、議論は日本側の感情的な反応に偏らず、安心できるものだった。
 
 朝まで生テレビの特徴として、いつもそうだけれど、裏読みというのか政治的な深層を読むという所からの話が多くて、それにはあまり関心は持てなかったが、歴史的な文脈からの発言は教えられることも多かった。アメリカの立場についても、地名委員会で独島を取っていたことは初めて知った。
 
 もっとも心に残ったのは、最後に金慶珠さんが言った「各国の保守が変わらなければならない」という発言。保守派がナショナリティを超えて、連帯することが可能となれば確かにこの問題は大きく前進するだろう。アジアのトランスナショナルな連帯は、むしろ保守派に問われている課題なのである。