連休中

 
 連休中も10月4日の日記で書いたように、仕事のプレッシャーから離れられず苦しい思いが継続。苦しくてもこの連休中にやっておかなければならない仕事が溜まっていて、鞭打ってワープロに向かうしかない。
 
 ただ、今日は時間を取って東松島市の被災地の様子を見に出かけてきた。家内と同道。楽しい外出というわけには行かず、重苦しい気持ちになって帰ってくる。震災直後に比べて、津波跡はずいぶん目立たないようになっていて家々の跡地も整地はされていたが、そこには生活は全然戻っていない。
 
 奥松島の方へ回ってみるとそこに仮設住宅群があって、住民たちが多く住んでいて生活の様子も見て取れたが、それを目撃して家内は衝撃を受けていた。プレハブの仮設住宅は建築現場の倉庫のようで、これが経済大国と言われている日本の現実なのか、という衝撃である。
 
 それをめぐって、帰り道に様々な話をする。韓国式に考えれば、とにかく復旧を早く早く(パルリパルリ)するのが先決問題で、とにかく悪夢を忘れて生活の基盤を整えるのが第一の政治の責務なのだそうだ。それを果たせないのは国家の責任を放棄しているとも言っていた。被災者が声を上げないのもおかしいし(韓国なら国会前でデモをする!)、全国の人々が被災者の様子を見に来ないし、報道もしないことも理解できないということだった。日本人は、大人しく与えられるものだけを待っていて、それを当たり前と思っているのは信じられないということだ。うーん、何といって応答するべきか、日本もそんなアクティブな国になれればもちろん望ましいのだけれど、それは200年くらいかかりそうです。
  
 とにかくそんな話をしながら帰ってきた。それもあって精神的にも身体的にも疲れて、仕事に取りかかれないでいる。