ちょっと嬉しかったこと

 
 この頃、ブログの更新が滞っているのだが、3月中にあれこれと溜まった仕事を片づけなければいけないため。1本は新作の論文を書き上げ、1本は口頭発表の修正補足を行って一息ついたのだが、さてもっとも重要な仕事に取りかかろうとしてなかなか取りかかれずにいる。博論をまとめる際の序論に当たる部分なのでとても重要な所なのであるが、それゆえ取りかかるのに慎重さがいる。東アジアの文学史の書き直しの作業と、1930年代の文学史的状況を絡めた論である。
 
 ところで、今日は娘が春休みで一時帰省する。1週間しかいられないのだが、それでも久しぶりの帰省で、家が明るくなる。
 
 夕食のとき、長距離バスに乗ってきたので(家内と娘2人、私は5日ほど留守番していた)、簡単に夕食を済ませようとしたのだが、娘が少し足りないようなことを言うので、一昨日作りおいたシューマイがあることを言うと食べると言う。シューマイは初めて作ってみたのだが、ちょっと形も崩れて味も肉団子みたいになってあまり成功とは思っていなかったのである。というか失敗したと思っていたので積極的には勧めなかった。しかし出してみると、意外や意外にこれなら十分に食べられると言って、家内と娘とがおいしく食べてくれた。形が崩れたのも全然問題ないと言う。娘曰く、自分が作ったならブログに写真撮って載せるくらい、だとのこと。
 
 意外なことに失敗作と思っていたシューマイを褒められて、気分は良かったのである。失敗したと思っていた論文を意外にも指導教授から褒められた時のような心境――かもしれない。