明けましておめでとうございます

 
 新年明けましておめでとうございます。今年も何卒どうぞよろしくお願いします。
 
 去年の後半1、2か月くらい疲れ気味で、そのまま年末を迎えました。2011年の震災以来、心理的・身体的に慌しい時期が続いてきたので、その反動が出て来たのかと思っています。しばらく充電したい気持ちが強いですが、今年は博論を何とか提出すること、3月までの論文2本等、さしあたっての仕事をこなしていかなければならないですね。
 
 一応新年なので、新年らしく今年の抱負を述べておくと、上にも述べた博論の提出、それから研究費に当たること、アジア文学に関する原論的・理論的な考察を行うこと、がとりあえずの目標です。博論の枠組みにも関することなので、アジア文学に関して理論的な考察を行っておきたいと思っています。
 
 本当のことを言うと、年末に被災地に行ってきたこともあって、何も新年になって変わることはないという気持ちの方が強いです。むしろ2012年の後半から顕著になってきたように思える震災報道の減少、震災をもう忘れたいとでもいうような全般的な状況に大きな不安を感じています。
 
 年末の番組を見ても、また元旦の朝まで生テレビを見ても、震災に対する言及が驚くほど少なくなっています。被災地にとっては存在自体が忘れられてしまうという危機的な状況で、これを打ち破るためにはマスコミの意識、視聴者の意識、そして社会構造の全体に関する気の遠くなるような作業が必要となってくるように思えます。とにかく現地に行くたびに感じるのは、現地のことを現地で決められないというもどかしさで、地方分権が何よりもこの状況の打開策だと思っています。
 
 今年がその意味で地方分権に一歩を踏み出した年になることを祈っています。被災者にとって、そして皆様にとってこの1年がよい年でありますように。