震災日記24

 
先週の週末に続いて、2度目のボランティアに行って来た。
 
先週は親戚の家に行ったのだが、今回はボランティアセンターに登録して行く本格的(?)なボランティアを経験した。ボランティアセンターに集まった100人前後の人々の前で、係りの人がどこの地域のどんな仕事、必要人数は何人と呼び上げると、それに適当な人やグループが手を上げて今日の仕事が決定する。なんとなく市場での競りの風景を思い出させる。
 
われわれは教員3人と院生1人の4人で行ったが、17人の大人数の仕事に加わることにした。仕事の内容は家の泥出しと、庭の整理ということだった。場所は亘理町の海岸部の個人宅。
 
まず、ボランティアセンターからスコップやハンマー、一輪車、バール、レーキ、ジョレンなどという器具を借り出して車に積み込む。聞いたこともない器具もあったが、みな使い道があることが後から分かる。
 
仕事は家の中で泥出しをするグループと、家の外で庭の泥土(津波にやられた表土)を取り除いて塩で枯れた木を引き抜くグループとに別れて行うことにする。われわれは家の中の方を担当して、家の床板を一枚一枚バールを使って引き剥がして、その下のコンクリートの部分に溜まった泥を取り除く仕事をした。
 
慣れない仕事の連続で、床板をはがすのには手こずるし、傷もできるし、泥出しでは立ち上る埃の中で重たくて臭い泥をかき出すというかなりの重労働だったが、昼ごはんをはさんで3時までやり上げた後では爽快感があった。
 
他のボランティアの人はだいたい平均年齢は20代後半といったところで、10代の若い人もいた。土曜日なので、首都圏や遠い地方から来ている人もずいぶんといた。
千葉から来た男性は午前3時にオートバイで出発して、亘理で6時間仕事をして、その後またバイクで千葉まで帰るとのこと、強靭な体力・精神力の持ち主であった。
 
終わって記念写真を撮ってからセンターに戻って、そこで器具を返却して解散。センターではぼんじり汁という豚汁に似た汁をくばってくれて、それを食べて疲れを癒した。
 
ボランティアは各市町村でセンターを設けて、募集しているので、朝8時半くらいまでに赴けば誰でもできる。県内、県外の別を問わず、年齢、男女、等も、もちろん国籍も問わないので、その意思のある方はぜひご協力ください。長靴、軍手、マスク、それから昼食は各自持参。また合羽or汚れてもいい服装が必要。
 
おそらく後数ヶ月から数年単位でボランティアは必要とされるのではないかと思われるので、ぜひ長期的なお手伝いをできる人を必要としています。どうぞよろしくお願いします!