ジェイ・チョウ「蘭亭序」 (周杰倫 「蘭亭序」)

 
 ここ数日ジェイ・チョウにはまっている。中国圏では絶大な人気を誇っている歌手である。叙情的でノスタルジックな歌からラップぽい歌まで、多様な歌を歌いこなす才能を持っている。
 この「蘭亭序」などを聞くと、中国の文化的資源(伝統といってもいい)をポップスがいかに接続し、節合するか、ということが中国圏ポップスの大きな課題であることが分かる。中国映画を見てもそう感じるときがあるが、中国の文化的資源との節合や消化ということは中国の大衆文化にとって切実な課題なのである。
 ひるがえって考えると日本や韓国のポップス歌手がそれぞれの文化的資源と接合し、接続するという課題はあまり切実ではないように見える。そこには何があり、どのような文化的様相の違いが存在するのだろうか?
 
 http://www.youtube.com/watch?v=Kyw_y_DJ_Dg&feature=related