センター試験終了

 
 娘のセンター試験が今日で全科目終了した。目標としている点数には届かなかったようだが、それでも満足気な表情だった。やっと一つ大きなヤマを越したという表情だろう。家に帰ってきて、2時間ほどsistar19のma boyをカラオケして
いたそうだ。
  

 
 娘の受験に当たっては私は予備校への送り迎えと精神的サポート位しかしなかったが、家内は本当に韓国の母親らしくほとんど全生活を娘の受験に捧げたと言っても過言ではないくらい献身的に尽くした。朝は娘よりも先に起きて弁当つくりと朝食の支度をし、身体にいい朝鮮人参のエキスを飲ませて送り出し、帰宅してすぐに夕食が食べられるように整えておき、話し相手を務めてやり、体調管理、精神管理、等々一日中娘の受験のために精力を使ったと言ってもいいほどであった。
 
 もちろん韓国では受験は一大イベントであって、本人と母親が二人三脚で走るのは当たり前なことなのだが、それを実際に横で見てみて大きな感銘を受けた。無償の愛というのはこういうものを言うのだろうかと思うこともしばしばだった。自分の時間や欲望は二の次にしてすべてを我が子の受験のために集中するのはなかなか簡単なことではないし、ある意味崇高な行為でもあるからである。
 
 娘もそんな期待にこたえてある意味健気に受験に励んだわけだが、翻って考えてみるとこんな努力はみな結局娘が親元を離れ東京へと旅立つためのものだと思うと、一抹のさびしさを感じないわけにはいかない。親の心とは厄介なものてある。