「満州国」文学研究会定例研究会

 出席できませんでしたが、今日定例研究会があったようです。

【日時】2011年5月15日(日)午後一時〜
【会場】東京渋谷、八雲クラブ(渋谷区宇田川町12-3 ニュー渋谷コーポラス1001号室。
【研究発表】
満洲映画協会設立以後の映画配給統制と映画館 ――「新京」を中心として
  ………鈴木 大樹(すずき・ひろき 首都大学東京大学院 博士課程)
(概要)「満洲国」における映画の製作や統制を目的として設立された満洲映画協会李香蘭甘粕正彦らの人物に比べて、映画配給統制のほうはこれまであまり注目されてこなかった。その実態はどのようなものであったか。本発表は中国語新聞『大同報』を主な資料として、首都「新京」における中国人向け映画館の上映状況を通して考察する。

・昭和十年代の芥川賞と「外地」
  ………郭 炯徳(カク・ヒョンドク 早稲田大学大学院文学研究科 博士課程)
(概要)近年、芥川賞に関する研究はメディア論の浸透とともに活発になっている。しかし、それとは対照的に戦時期の芥川賞受賞作をめぐる研究は殆どないと言っても過言ではないだろう。本発表は戦時期の芥川賞に関して、「内地文壇」という「文学の場」の変化の問題を「外地(主にはモンゴル、朝鮮、「満洲」)」という視角を通して検証する。