キム・ソヨン氏の講演要旨(日本映画学会)

 12月3日(土)にある日本映画学会(於・京都大学)でのキム・ソヨン氏の講演要旨が届きました。最近の韓国映画をめぐっての興味深い講演となる模様です。

Just Bare Bones and Spectacular Vampires」
(裸の骨と見世物のヴァンパイア)
    KIM So-young(金素英、韓国芸術総合学校映像院教授)
 
 最近の問題作である韓国映画『コウモリ』(パク・チャヌク監督)と『黄海』(ナ・ホンジン監督)とを中心として、新自由主義的な世界化の時代、難民たちの量産と下部主体(Subaltern)の願望充足的な生成(wish-fulfilling becoming)が、ジェンダーと人種というプリズムを通して、そして肉体とヴァンパイアの形象化を通してどのように再現されているのかをめぐって考察してみたい。