今日感銘を受けた言葉

 NHKスペシャル「巨大津波・医師の苦悩」で、石巻赤十字病院・石野医師が震災から10日目の時点で窮状を訴えに仙台の宮城県庁にやってくる場面を映していた。石巻は食料も届いていない避難所が数多く、7万人分の食料を回してほしい、という訴えにきたのである。
 
 そこで、仙台の街を見ての言葉。「こんな世界に住んでいる人に、いくら訴えても分かってもらえないだろうな」。
 
 10日目といえば仙台も極度の食糧・燃料不足で、必死で調達に走り回っていた頃なのだが、それを見て「世界がまったく違う」と感じたというのは衝撃だった。再び、軽度の被災地と重度の被災地の間での疎通の可能性(不可能性)について、思いを巡らした。